事業紹介

墨出しコラム

測量とは、建物が真っすぐに建つために必要な技術

建物が建つ基準の高さを求めたり、柱や壁が真っすぐ建っているかを測定したり…
工事現場における、測量の業務は多岐にわたります。

測量がデタラメだと、もちろん仕上がる建物も真っすぐではなくなってしまいます。
永い間、美しく快適な建物が保てるよう、建築工事での測量技術は必要不可欠なものなのです。

墨出しとは、設計図を現地で原寸に戻す作業

工事が始める前の仮囲いや、掘削や山留の位置、柱や壁の座標、さらには床やサッシなどの内装などなど…

工事現場には各工程ごとに膨大な量の図面(設計図)があります。
当然図面は原寸より何百倍も小さいものですが、これを実際の現場で原寸大に拡大し、印をつけていく作業を「墨出し」といいます。

「墨」をもとに、ほかの職人さんが作業を行います

土を掘って基礎を作る際のショベルカーも、柱を建てる鳶工さんも、ボードや造作家具を取り付ける内装屋さんも、工事現場のいろんな専門工事を担当する職人さんたちは、わたしたち「墨出し屋」が記した墨通りに建物を仕上げていきます。
私たちの基準線をを頼りに作業をするので、常に絶対的な正確さが求められます。

だからこそ墨出しは単純に決められた通り線を引くだけではなく、その墨を使うほかの職人さんたちにとって使いやすいよう、気配りが必要なのです。

もともとは現場監督が自ら行っていた業務

実は測量の仕事はもともと、現場監督の業務の一部でした。
しかし建築の様式や技術が進歩したこと、粗悪な品質の建築物が問題視されたことなどにより、これまで以上に高水準で高スピードな測量が必要とされるようになった結果、墨出し・測量のみを行う専門の職人が生まれました。(現在も簡易な測量は現場監督が行います)

その名残なのか、測量工は「第二の現場監督」とも呼ばれています。

墨出し・測量が活躍する主な工程

各種測量

遣り方

通り芯出し

鉄骨建て方・建ち治し

仕上げ工事

外装工事